私立大学入試対策
私立大学の入試対策は2つあります。1つは共通テストを利用した受験をめざし、得意科目だけに絞りセンターを受験して高得点を取り合格をすること。もう1つはその大学に合わせた対策を生徒と講師とで一緒に考え実施することです。有備ゼミナールではセンター利用入試も重要視しており、MARCHなどに合格するためにセンター利用入試で目指す場合もあります。
私立大学入試について
私立大一般入試の基礎知識
私立大=3教科型受験とは限りません。
私立大の入試方式は多様化へ
保護者のみなさんが大学受験されたころは、3教科型で受験チャンスは1回のみ、という私立大が多くありました。
しかし最近は一つの大学・学部に複数の受験方式が存在する場合がほとんどです。
従来の3教科型に加え、2教科だけで受験できる方式や、特定の科目の配点を高く設定し、受験生が得意教科を生かせるようになっている方式、共通テストを利用して受験する方式などがあります。
また、学内併願ができるよう入試日をたくさん設けている大学・学部も増えています。
複雑に見える現在の私立大の一般入試ですが、選抜方法は大きく分けると、下記のように分類できます。
1.大学独自の試験を課して、その結果で選抜
2.共通テスト利用入試
(1)共通テストのみで選抜
(2)共通テストと個別試験の結果を総合して選抜
子どもが受験する方式がどれに当てはまるのかを知っておくと安心です。
共通テスト利用入試
共通テスト利用入試は、共通テストの成績によって合否判定が行われる私立大の入試のことです。
現在、私立の8割以上の大学で行われているメジャーな方式となっています。
共通テスト利用入試には、共通テストのみで選抜する場合と、共通テストと個別試験の結果を総合して選抜する場合があります。
また、ほとんどの共通テスト利用入試では一般入試との併願が認められています。
共通テスト利用入試のメリットとデメリット
メリット
- 共通テストの結果のみで複数の大学に出願が可能
- 受験生の負担が少なく受験チャンスが増える。
- 国公立大とも併願しやすい。
- 共通テストは地元で受験できる。
- 遠隔地まで受験に行かずに済む。
デメリット
- 募集人員が一般試験に比べると少なく、出願する受験生は多い。
- 高倍率の選抜になる可能性が高く、合格ラインも高くなる傾向がある。
- 共通テスト受験前に出願期限がある「事前出願方式」の場合も。
- 早めの志望大決定が求められる。
全学部日程
全学部・全学科が同一の問題を使って、同日に一斉に行う試験のことです。
一般の試験日程と組み合わせて同じ大学の同一学部を2回受験することも、別の学科を受験することも可能です。
地方試験
大学の所在地以外の地方で受験できる試験のことです。大学ごとに実施場所や日程が異なりますが、時間とお金を効率的に使うためにも活用したい試験です。
試験日自由選択制度
学部・学科ごとに複数日設定された試験日を自由に選択して受験する選抜方法です。
同一の学部・学科を連日受験したり、別の学科を受験することも可能な場合がほとんどです。
後期日程・3月入試
2月下旬~3月上旬にかけて行われる試験で、それまでに合格できなかった場合の再チャレンジ試験として利用される場合が多い方式です。
募集人員が少ないため、高倍率の入試になる傾向があります。
私立大一般入試の流れ
個別入試(大学独自の3教科型などの入試)
合格発表は2月~3月になります。
共通テスト利用入試
共通テストのみで合否決定する場合と、共通テストと個別試験の総合判定で合否決定する場合があります。合格発表は2月~3月になります。
※私立大の共通テスト利用入試の出願期間は、大学・学部によってさまざま。
共通テスト前に出願締め切り日が設定されている場合もあるので、注意が必要。